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何を食べたかを思い出すことのダイエット効果

  • 2008-04-28 (Mon) 2:03
  • 科学

岡田斗司夫が広めたレコーディングダイエットは、毎回の食事で食べた物とカロリーをそのつど記録し、自分の総摂取カロリー量を確認するというものですが、英国バーミンガム大学のスザンヌ・ヒッグスらが、何を食べたかを詳しく思い出すことが、ダイエットの効果をもたらす可能性があるという研究報告を行いました。

上にリンクした記事の中では、最後の英国NHSの記事が最も詳しい内容が記載さ れています。論文は次のものになります。

  • Suzanne Higgs, Amy C. Williamsona and Angela S. Attwood: Recall of recent lunch and its effect on subsequent snack intake, Physiology & Behavior (in press).

簡単に言ってしまえば、直近の昼食の内容を思い出すと、スナック菓子などの 間食に対する食欲が減るという実験結果が得られたというものです。

彼らは幾つか実験を行っているのですが、そのうちの一つの実験では、47名の 女子大生の実験協力者にクッキーの味覚調査への参加を依頼しました。実験 の本来の意図は、直近の食事を想起することと食欲の関係を調べることですが、 味覚調査と言うことで、実験の意図を隠しているわけです。

実験協力者たちには、昼食 (400カロリー) が提供されました。次に、実験協力 者を2つのグループに分け、片方のグループには、昼食の内容を思い出して書 き出させ、もう一方のグループにはキャンパスまでの道のりを思い出して書き 出させました。その後、クッキーの味覚調査を行い、味覚調査が終わると、実 験協力者には、残りのビスケットを好きなだけ食べてもらいました。

実験は2日間行い、一日目は、昼食後1時間たった時点で調査を行い、二日目は、 昼食後3時間たった時点で、調査を行いました。

実験の結果、昼食後1時間たった時点で調査を行った場合は、直近の昼食につ いて思い出した場合と、キャンパスまでの道のりを思い出した場合とで、クッ キーの摂取量は変わりませんでした。

ところが、昼食後3時間たった時点で昼食の内容を思い出した実験協力者は、 キャンパスまで道のりを思い出させた実験協力者よりも、より少ないクッキー を食べたということが分かりました。

昼食をとってからある程度時間がたった後で、昼食の内容を詳しく(内容を書 きだす程度に)思い出すと、間食に対する食欲が減るという結果になったとい うことです。

直近の昼食の内容を思い出すという働きは、脳の中でも海馬が担っていると言 われるので、海馬の活動の活性化と食欲とが関係するのではないかという推測 も成り立ちますが、海馬にダメージを受けると、食べることへの自制を失うと いう別の研究結果もあるので、なんとも言えないようです。

また、実験に参加した女子大生は、平均22歳で、BMI指数で標準的な体重の持ち 主であったので、子供や、より年齢が上の場合や、標準的な体重ではない場合 だとどうななのかは、調べられていませんし、これが、継続的なダイエットに どう役立つかは不明です。

しかし、昼食をとったにもかかわらず、また食べてしまう癖のある人は、昼食 の内容を事細かに思い出すということを試してみる価値はあるかもしれません。

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