先のエントリ「参議院選挙」 では,2007年の春分図を題材にして,参議院選挙と選挙後の動きについて考え ました.大方のメディアで言われている予測と同じく,春分図においても,与 党不利,野党有利であることが読み取れました.
また,春分図における参議院の状態が不安定であることから,選挙の後,与党 が,国民新党と連携したり,新党日本や民主党からの離脱者を取り込んだとし ても,与党が参議院で過半数を維持することは難しいのではないかと書きまし た.
先のエントリ「参議院選挙」 で書いたことの概要は以上の通りですが,さらにうだうだと考え続けていて, 参議院の状態が不安定であるというのは,与党と野党のいずれが過半数を占め るのか,曖昧な状態もありえるのではないかと思いつきました.国民新党や, 無所属の議員が,条件付きで与党と連携したり,法案ごとに連携するかどうか を決めるような場合です.そういった場合には,厳密に言えば,自民党と公明 党の連立与党も,民主党を中心とした野党も,どちらも過半数をもっていない という状況になります.参議院の状態は,やはり不安定なものとなります.
さて,春分図のアセンダントは柔軟サインの双子でした.William Rameseyの Astrology Restored (1653)によれば,春分図のアセンダントが柔軟サインの場 合は,四季図のうち,春分図と秋分図を見なさいとされています.そこで,こ のエントリでは,秋分図について考えてみます.東京の2007年秋分図を以下に 示します.

2007年秋分図(東京)
秋分図は2007年9月23日のホロスコープになります.秋分図が支配するのは 2007年秋分から2008年の春分までの期間であり,秋分の時点では7月の参議院選 挙は既に終わったことですが,参議院選挙の結果起きる出来事や情勢は,この 秋分図に示される可能性があると考えます.
また,今年の9月の段階で,政権与党が民主党になっているとは考えづらいので, この秋分図の段階でも与党は自民党と公明党の連立与党であるとします.
秋分図はアセンダントが牡羊28度,ルーラーは火星です.与党,野党,衆議院, 参議院それぞれのハウス,ハウスカスプのサイン,ルーラーは以下の通りとな ります.
与党:10ハウス,サインは山羊,ルーラーは土星.
野党:4ハウス,サインは蟹,ルーラーは月.
衆議院:11ハウス,サインは水瓶,ルーラーは土星.
参議院:5ハウス,サインは獅子,ルーラーは太陽.
春分図と同じく,秋分図でも与党は土星となります.土星は衆議院のルーラー でもあります.土星は,乙女に入ったところです.獅子にあったときよりは状 態が良くなっていますが,ペレグリンであり,テイルと合です.ハウスは,参 議院を表す5ハウスにあります.
ペレグリンには流浪するという意味があることから分かるように,ペレグリン な天体は,自らの力で道を切り開いていくことは不得意であり,安定した働き をしづらいです.
状態の良くない天体がテイルと合になると,悪い影響が減ぜられるという考え 方もありますが,政党は善であろうと悪であろうと,自らの意思で動くことが できないなら,指導力を発揮できないわけで,むしろ,この場合,テイルと合 のペレグリン土星は,落とし穴に嵌って動けない状態にあると考えるのが適切 でしょう.また,テイルとの合は,スキャンダルとも読めます.これまで閣僚 の問題が続いてきましたが,選挙後はどうなるでしょう.
乙女の土星は,天秤の水星とディグニティを交換しています.水星は,行政 サービスや公務員を表す6ハウスのルーラーであり,メディア・報道を表す3ハウス のルーラでもあります.水星は,7ハウスカスプ近くのアングルにあって,トリ プリシティのディグニティをもっており,状態は悪くないです.公務員制度改 革と言いつつ,結局,抜け道だらけの制度改革にならないか,その見返りとし て,与党の政局運営に公務員(省庁)が協力するようなことにならないか,よ く見ておくとよいと思います.また,メディアと与党との関係も注視すべきで でしょうね.
野党を表す月は,水瓶にあって,ペレグリンです.与党を表す土星もペレグリ ンでしたから,野党も与党も実行力に欠けます.月(野党)は,11 ハウスのカ スプに近いので,衆議院を表す11ハウスにあると考えてよいでしょう.月(野 党)は,与党が多数を占める衆議院でふらふらした状態にあります.
参議院を表す太陽は,天秤にあってフォールです.春分図における5ハウスルーラー 水星と同じく,安定せず,力がありません. 太陽(参議院)は6ハウスにあります. 6ハウスは,行政サービスや公務員を表します.天秤の太陽は,獅子の金星と,ディグニティを 交換しています.金星は,経済を表す2ハウスのルーラーであり,5 ハウス(参 議院)にあります.年金といった経済に関わること,社会保険庁のような行政 サービス・公務員に関わることが密接に関連していて,そういった事柄が参議 院での話題となっていくということでしょう.
月(野党)は木星とのセクスタイルから離れて,金星(2ハウスルーラ)とのオ ポジションに向かっています.参議院で議論される経済に関連する法案は,野 党の満足できるものではないことを示しているように見えます.
以上のように考えていくと,与党を表す土星は5ハウス(参議院)でペレグリン, 野党を表す月は11ハウス(衆議院)でペレグリンですから,どちらも強くあり ません.土星は水星とのディグニティの交換より強められていますが,テイル との合により力が弱められています.与党も野党も決定力に欠けるように見え ます.
衆議院(11ハウス)では,与党が多数であり,野党(月)はなすすべがなく, 参議院(5ハウス)では,与党(土星)がふらふらしている, 衆議院(土星)で何かを決めても,参議院(5ハウス)では力をもたない, 参議院(太陽)も力が弱い,そういったように読めます.
やはり,参議院選挙の結果,参議院では,野党が過半数をとったり,あるいは, 連立与党も野党も過半数を占めることができず,他の政党や会派がキャスティング ボートを握るといったことになって,不安定な政局運営になるのではないかと思えます.
野党も強くないということは,野党が参議院選挙で勝ったとしても,それによっ て,野党が圧倒的な力をもって,与党を押していくということにはなりづらく, また,与党が,法案を通すために,野党案を丸呑みするようなことにもならな いと考えます.
国の総体的な状態を表す1ハウスのルーラー火星もペレグリンです.政局の運営 が不安定な状態となり,大切なことを決定できない状態になることがが危惧さ れます.
火星(国の総体的な状態),土星(与党,衆議院)もディスポジターが水星で す.水星は3ハウス(報道,メディア),6ハウス(行政サービス,公務員)の ルーラーです.そして,水星は,ペレグリンではなく,ディグニティをもち, アングルにあって強いです.水星は7ハウスカスプの近くにあり,1ハウスに相 対する場所にあります.メディアや,官僚に踊らされて,重要な決定を下すこ とができず,迷走状態になることは避けたいものです.
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