ヘンリー王子がアフガニスタンで従軍
Posted by Kensuke Hoshitani on 01 Mar 2008 at 8:10 pm | Tagged as: 社会
英国の国防省は、英王室のヘンリー王子がアフガニスタン南部ヘルマンド州でタ リバンの掃討作戦に従軍していることを明らかにした。
国防省は、ヘンリー王子と彼が所属する部隊に過度な危険が及ぶことを避ける ため、ヘンリー王子のアフガニスタン派遣の事実を伏せるように、英国のメディ アと報道協定を結んでいたが、海外のメディアからのリークがあったため、国 防省がこの事実を認め、英国のメディアも一斉に報道を開始したという経緯で ある。
ヘンリー王子は昨年の12月半ばよりアフガニスタンに派遣されていたが、今回 の情報開示を受け、安全上の理由から、戦闘任務から外れ、ただちに英国に帰 還することが決まった。ヘンリー王子が従軍していることが明らかとなったこ とで、タリバン勢力が集中的に攻撃的をしかけてくることが危惧されるためで ある。
ヘンリー王子のアフガニスタン派遣を公知したのは、オーストラリアの女性誌 「New Idea」が2008年1月7日の記事で書いたのが最初である。しかし、このと きは、New Ideaの記事によっては情報がそれほど広まることはないと見たのか、 英国防省は取り立てて行動を起こさなかった。そのあと、ドイツの新聞「Bild」 が2月27日に報道し、翌日2月28日に米国のウェブサイト「Drudge Report」が記 事にするに及んで、今回の事態となった。
Drudge Reportは、米国クリントン大統領とモニカ・ルインスイキーとのスキャ ンダルを最初に取り上げたことで知られている。Drudge Reportはかなり多くの 読者をもつサイトであり、ここに掲載されれば、一気に情報が広がる。ドイツ の新聞Bildも、300万人以上の購読者をもつ大衆紙であり、Drudge Reportが書 かなかったとしても、世界中に情報が伝わるのは時間の問題だっただろう。
英国防省は英国メディアと報道協定を結んでいたということなので、外国のメ ディアはこの協定に拘束されることはなかったのかもしれないが、情報のリー クが、ヘンリー王子にのみならず、王子が従軍している地域に展開する部隊全 体をも危険にさらすことになるわけで、情報をリークしたメディアやサイトは 責められてしかるべきである。
追記(00:56 a.m. on March 2, 2008):
ヘンリー王子は、3月2日 11:45 a.m.にオクスフォード近くの英空軍の Brize Norton基地に到着し、無事帰国した。
BBC NewsのJon Wiliams(News black-out – BBC News)は、 ドイツの大衆紙Bildは、記事を書いたといっても、限定された紙面コーナー でゴシップ、噂のたぐいとして扱ったもので、推測の域を出たものではな かったので、報道規制を解くことはしなかったとしている。その翌日、 Drugde Reportがフロントページに記事を書いたの見て、英国防省と報道 規制を解くことに合意したと語っている。