中国の真実の顔

魏京生(Wei Jingsheng)さんが、Washington Postに、中国の真実の顔(China’s True Face)という記事を寄稿している。

Wei Jingsheng – China’s True Face – washingtonpost.com

魏京生さんは米国を拠点に活動している民主運動家だ。この記事において、 魏京生さんは、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長が、チベットでの抗議行動を中国政府が弾圧していることに対し反対の立場を表明しないことに関して、オリンピックの精神に反することとして、批判している。

チベットへ海外のメディアが入ることが禁じられているため、今チベット で起きていることが何なのか、その真実を知ることは、私にはできないが、 少なくとも、これまで中国共産党がチベットに対して行ってきたことは、 苛烈な弾圧であり、人権の蹂躙以外のなにものでもないと理解している。 今、チベットで起きていることも、これまでの中国政府によるチベットの 抑圧の歴史、ダライ・ラマ法王が言葉を借りれば、中国政府がチベット人 を2級市民として扱い、いわばチベット人を文化的に虐殺しようとしてき た歴史にその原因がある。

魏京生さんは記事の中で次のように述べている。

北京オリンピックは、現代の中国の歴史におけるターニングポイントで あり、彼らの権力の構造がガラス張りとなって露わに示されるときであ る。中国政府は、世界に対して示す平和的台頭(Peaceful Rise)の笑顔 と、国内における残忍な抑圧の容赦のない顔をもはや両立させることは できない。

北京オリンピックは、中国政府に真実の顔を見せるように仕向けること になるだろう。IOCをはじめ、国際的な圧力があってこそ、それが、我々 皆が見たがっている顔となる。

魏京生さんの言うように、北京オリンピックは、中国政府が国内で行って いる人権弾圧を見直すきっかけとなることが望ましい。そもそも、北京で オリンピックを開催することの目的は、中国での人権問題に光をあて、そ れを緩和することを目論んでのことであったはずだ。

国際オリンピック委員会が、政治的に中立であることを建前にして、中国 政府に対して圧力をかけることを躊躇うのであれば、筋違いである。政治 とは人々に幸福をもたらすために存在するものであり、国際オリンピック 委員会が特定の国家に属するものではないものであれば、なおさら、国際 オリンピック委員会は中国政府に対して圧力をかけるべきである。

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