ヨーロッパ、ニューヨークに続いて、14日の東京も日経平均終値1171円高と急反発しました。ユーロ圏の各国政府、アメリカ政府の金融安定化政策により、目下の金融不安は緩和された格好です。
各国の金融安定化政策をみてみると、英国政府は、主要銀行に対して最大で370億ポンド(約6兆4700億円)の公的資金を注入することを発表、ドイツ政府は、最大で800億ユーロ(約11兆円)の公的資金の注入、加えて2009年末まで最長3年間の銀行債務を最大4000億ユーロ(約55兆円)保証することを表明、フランス政府は、最大で400億ユーロ(約5兆6000億円の公的資金の注入、さらに2009年末まで最長5 年間の銀行債務を最大3200億ユーロ(約45兆円)保証することを表明しています。アメリカ政府は、金融大手などに2500億ドル(約25兆円)の公的資金を注入するという対策を明らかにしています。
このような大胆な政策が表明されていることは、今回の危機が相当深刻に受けとめられていることを示しています。
金融危機ではワシントンの春分図を見ましたが、秋分図も見てみましょう。
2008年秋分図(ワシントン)

秋分図のアセンダントは蠍で、ルーラーは火星です。火星は11ハウス天秤にあります。火星のエセンシャルなディグニティはフォールです。火星は11ハウスという幸運な場所にはあるのですが、あまり良い状態にはあるとは言えません。
11ハウスには様々な意味がありますが、その一つは政府の財政という意味です。11ハウスの火星は、政府の財政に関して緊急の支出があるとか、財政が疲弊していき、そのことが国家の総体的な状態(アセンダントルーラーの火星)を悪化させていくことを表しているのかもしれません。
11ハウスについて、他のハウスとも絡めて詳しく見ていきましょう。11ハウスの火星は水星と合です。水星は10ハウス(政府)と8ハウス(借入金)のルーラーとなっています。
水星は、10ハウスの土星とエグザルテーションを交換しています。土星は2ハウス(金融)にある木星とアスペクトをもっており、政府(10ハウス)は、金融と関係した重い問題(土星)をかかえていることを示しています。
その金融の状態は(2ハウス木星)というと、春分図と同様に、木星は山羊でフォールとなっており、バブルがしぼんだ金融の状態を表しているように思えます。木星は4ハウスのルーラーですから、金融の状態は、土地や住宅とも関係がありそうです。これは春分図でも読み取れたことです。
土星は山羊のルーラーなので、2ハウス山羊の木星を10ハウスの土星がレシーブしている状態です。政府(10ハウス)が金融(2 ハウス木星)を支えようとしていると読めますが、金融(木星)の状態が思ったよりも悪く(木星がフォール)、政府(土星)からのサポートをうまく活かすことは難しいのかもしれません。また、政府(土星)の状態も十分とは言えません(土星はペリグリン)。土星は、10ハウスというアングルにあるので、頑張ってはいるんですが。
このように、11ハウスを中心に、2ハウス、8ハウス、10ハウスが関係していて、ホロスコープ全体では、土地や住宅の問題と関係して、金融システムの状態が悪化し、借入金などもあって、政府の財政に関して、緊急の支出があったり、財政が疲弊していくことが示されているのかもしれません。
以上では、11ハウスは政府の財政を表していると考えましたが、11ハウスには国の長期的なプラン・政策という意味もあります。アセンダント・ルーラーの火星が11ハウスにある水星と合ですから、国家の総体的な状態(アセンダント・ルーラーの火星)は、政府(10ハウスルーラ水星)のとる長期的な政策(11ハウス)に左右される、あるいは、そういった長期的な政策に関心が集まることが示されてるとも読めます。国民の関心の方向を示す月は、2ハウス木星とオポジションであり、国民の関心は、金融や、それに絡んだ政府の長期的な政策に向かうということが示されています。
その長期的な政策の行く末ですが、11ハウスのルーラーは金星であり、金星は天秤にあります。金星は、天秤という自身のサインにあるわけですから、少なくとも質は良いです。内容的には良い政策を打ち出されることが期待されます。しかし、金星は、ケーデントの12ハウスに入ろうとする位置にあり、力が弱いです。良いこと言っているけれど、力が足りない状況です。
また、金星は、天秤サインの終わりの方にあって、もう少しすると蠍に入ってしまいます。金星にとって、蠍は相性のよくないサインです。政府の長期的な政策は、少し長い目でみると、十分な効果を発揮することは難しいのかもしれません。
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